円筒分水カルテ
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赤城大沼用水円筒分水槽(あかぎおおぬまようすいえんとうぶんすいそう)
イメージイメージ 群馬県勢多郡富士見村にある小さい円筒分水。ここではサイフォン式円筒分水槽と呼ばれている。
赤城山山麓にある富士見村には大きな河川がないため、長年にわたり干ばつに苦しんできた。幕末の名主船津傳次平の構想から80年、木村与作、椛沢政吉、須田惇一によって完成した赤城大沼用水は、その名のごとく赤城山山頂の赤城大沼から隧道を掘って導水する大掛かりなものであった。
分水工に円筒分水を採用したのは、激しい水争いの経験からであろうか。
その後、昭和43年(1968年)には群馬用水が完成して農地は干害を受ける心配が激減した。

■名称  赤城大沼用水円筒分水槽
■用水名 赤城大沼用水
■管理者 赤城大沼用水土地改良区
■所在地 群馬県富士見村
■完成年 1957年(昭和32年)
■緯度経度 (調査中)
■形式 全周溢流式
■規模 (調査中)
■分配数 2(1号)、2(2号)
■鑑賞に適した時期 5月から8月中旬
■総合 ★★★☆☆
 □大きさ ★☆☆☆☆
 □美しさ ★★★☆☆
 □迫力 ★☆☆☆☆
■管理人の雑感
群馬県の県都前橋から県道4号線を赤城山方面へ向かう。
前橋市内でホワイト餃子を喰ってから店の前の道を赤木山方面へ向かうと、その道が県道4号線だ。
県道をまたぐ真っ赤な大鳥居をくぐりひたすら走ると「木洩れ日館」付近の左手に石碑が現れる。ここに2号分水槽がある。さらに進むと「俵朋子美術館」の1号分水槽に到達する。ここも道の左手だ。
円筒分水はきわめて小さいが、赤城大沼からの清らかな水が伏流しながらここまで到達するためであろうか、透明度が高く清らかな感じがする。
円筒分水槽上流側には除塵装置が設置されているので見つけやすい。
駐車場はないが、1台分の駐車スペースがあるので、地元の方の邪魔にならないよう気をつけて見学すること。
なお、1号分水槽には連込宿が隣接しているため、うららかな春の日にカメラを持ってウロウロすると連込宿利用者に迷惑がられるため注意が必要だ。
■ 外部リンク
群馬風便り  赤城の沼に水を求めて〜赤城大沼用水を作った人々〜

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