円筒分水鑑賞用のデータを収集しています。加除修正などお気づきの点がありましたらお知らせください。
佐梨川左岸用水円形分水工(さなしがわさがんようすいえんけいぶんすいこう) |
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平成18年3月にリニューアル工事が完成した円筒分水。
佐梨川左岸地区に待望のかんがい用水路が引かれたのは昭和30年代。初代円筒分水は昭和34年に完成した。この地区は地形条件に恵まれないため貴重な用水を公平に分配する必要から、円筒分水工がチョイスされた。つまりは、水争いの発生が危惧される地域であったためである。
老朽化した円筒分水を改築するため、当初、維持管理のし易さから背割り分水工も候補にあげられたが、歴史的建造物を引き継ぐことに焦点を定め、維持管理が容易となるよう工夫を凝らした円筒分水とすることに決まった。 |
■名称 |
佐梨川左岸用水円形分水工 |
■用水名 |
佐梨川左岸用水(小出支線、伊米ヶ先支線) |
■管理者 |
小出郷土地改良区 |
■所在地 |
新潟県魚沼市佐梨 |
■完成年 |
平成18年(2006年) |
■緯度経度 |
(調査中) |
■形式 |
全周溢流式 |
■規模 |
内円筒10.0m、外円筒13.4m |
■分配数 |
2 |
■鑑賞に適した時期 |
通年?(消雪用水にも利用) |
■総合 |
★★★☆☆ |
□大きさ |
★★★★☆ |
□美しさ |
★★★☆☆ |
□迫力 |
★★★☆☆ |
■管理人の雑感 円筒分水改築の優等生といえる好例だが、柵が設置されていて肝心の分水工に近づくことができない。円筒分水は地形を掘り下げて設置されているので、周囲の高いところから見下ろすこととなる。
この掘り下げられた斜面は石積擁壁が設置されているが、このデザインも初代円筒分水のものを引き継いでいるところに細やかなこだわりが感じられる。
ここの用水は、農業用水のほか、防火用水、消雪用水、さらには養鯉用水にまで利用されていて興味深い。
小出インターを降りて佐梨川を渡る手前を右に入る。ゲートボール場が見えたらその道は正解。山の中に入り養鯉池の合間を抜けたところに円筒分水が見つかる。
説明看板もあり、車も駐車可能。
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