円筒分水鑑賞用のデータを収集しています。加除修正などお気づきの点がありましたらお知らせください。
神納用水路分水工(かんのうようすいろぶんすいこう) |
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新潟県村上市にある円筒分水。
村上藩の御用水や農業用水の確保に苦労が絶えず、江戸時代には江戸表への訴訟を起こすほど水に苦労してきた地域である。
慢性的な水不足に対する解決策として昭和10年に荒川から水を引く神納用水路が開削された。 |
■名称 |
神納用水路分水工 |
■用水名 |
神納用水路 |
■管理者 |
荒川沿岸土地改良区 |
■所在地 |
新潟県村上市上助渕 |
■完成年 |
(調査中) |
■緯度経度 |
(調査中) |
■形式 |
全周溢流式 |
■規模 |
(調査中) |
■分配数 |
おそらく 2 |
■鑑賞に適した時期 |
かんがい期のみと思われる |
■総合 |
★★★☆☆ |
□大きさ |
★★★☆☆ |
□美しさ |
★★★☆☆ |
□迫力 |
★★☆☆☆ |
■管理人の雑感
ここにも水に苦労した形跡があった。
新潟といえば米どころ。雪深く潤沢な水を想像してしまうが、大河が多いせいか水をコントロールする技術のない昔は、水の確保にそうとう苦労したようだ。
村上藩の御用水や農業用水は、門前川、藤沢川といった中小河川の水を使っていたが、日照りが続き水量不足に陥ると水の確保に苦労を強いられた。もちろん、水を補ってくれるダムなど無い時代だ。
近代に入り、抜本的対策として、遠く離れた荒川から延々と水を引き込んでくる事業が行われた。水路の延長は20kmにも及ぶというから、農業の重要さ、食の大切さがわかろうというものだ。日本の食卓はこうした水のやりくりで賄われているということを思い知らされる。
用水路自体は昭和10年に完成しており、その後改修が重ねられている。この円筒分水はその改修時に改築されたのだろう。近傍の乙金屋、平林と構造が似ていることから、同時代のものとも推察できる。
神納用水路の円筒分水は行き止まり袋小路の民家裏にある。2車線の大通りにクルマを止めて歩いてアプローチしよう。
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