円筒分水カルテ
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中野支線2号分水口(なかのしせんにごうぶんすいこう)
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この地域は瀬戸内式気候で降水量が少なく、水の確保に苦労していたことはいうまでもない。
明治40年に万願寺川から取水を開始したした飯盛野疏水に加え、国営加古川西武土地改良事業によって糀屋(こうじや)ダムが完成すると、平成2年にこの水路を整備し、その翌年から3,700haの農地に送水が開始された。
この分水工で4方向に分配された水は幹線水路を下るほか、それぞれ亀ノ倉池、旅順池、野田池に貯えられる。

■名称  中野支線2号分水口
■用水名 糀屋ダム関連施設西2号幹線、飯盛野疏水
■管理者 加古川西部土地改良区、飯盛野土地改良区
■所在地 兵庫県加西市鶉野町
■完成年 1990年(平成2年)
■緯度経度 (調査中)
■形式 扇形溢流式
■規模 (調査中)
■分配数 (亀ノ倉池11%、旅順池13%、野田池15%、下流地域61%)
■鑑賞に適した時期 通年と思われる
■総合 ★★★☆☆
 □大きさ ★☆☆☆☆
 □美しさ ★★☆☆☆
 □迫力 ★★☆☆☆
■管理人の雑感
他に類を見ないコンパクトな構造。しかし、この複雑さは水に苦労してきた地域の歴史を代弁しているのだろう。
水路途中の隔壁により強制的に潜らされた水は1メートルも進まない間に再び吹きあげさせられて分水する。幹線水路へのバイパスルートもあって、見た目よりも複雑だ。美しさには劣るものの、狭い敷地に工夫されたレイアウトといえる。
兵庫県立フラワーセンターの西入口かた北料金所へ繋がるルート脇にあり、説明看板も設置されているので見つけやすい。また近くを散策すると土地改良記念の石碑も見つかる。
■ 外部リンク
疎水名鑑 糀屋ダム(ダム便覧)

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