円筒分水カルテ
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新田用水の円形分水塔(しんでんようすいのえんけいぶんすいとう)
イメージ 三重県名張市にある新田用水の円筒分水塔。

■名称  新田用水の円筒分水塔
■用水名 新田用水
■管理者 (調査中)
■所在地 三重県名張市美旗
■完成年 (調査中)
■緯度経度 (調査中)
■形式 ゲート付スリット溢流式
■規模 (調査中)
■分配数 (調査中)
■鑑賞に適した時期 5月〜7月
■総合 ★★★☆☆
 □大きさ ★★☆☆☆
 □美しさ ★★★☆☆
 □迫力 ★★★☆☆
■管理人の雑感
この円形分水は歴史的にも構造的にも用途的にも特異なものである。
新田用水は約360年ほど前に開削された用水路であるが、13.5kmもの長きにわたって山の中腹に用水路を建設し、隣の川(木津川水系前深瀬川)から延々と水を導いているものである。藤堂藩の開墾施策によるものと思われるが、重機の無い当時、人力によって尾根や谷を越えて水路を掘る作業はまったく想像し難いものがある。
脆弱な水路であり決壊すると水を得ることができなくなる。このため厳しい番水制が敷かれていたようだ。時間を区切って水の量を調節するのである。
昭和になると青蓮寺ダムが完成し、その豊かな水をブレンドして使用している。このことは石碑にも書かれているとおり、ダムによって水確保の労苦を取り除き、農業に専念することができたのである。
しかしながら、大渇水ともなれば水が枯渇してしまうこともあるだろう。このときのために古の番水輪番体制を容易にする構造が、この円形分水塔に表れている。つまり、ゲートの開閉装置がそれである。
この円形分水塔は水を公平に分配するだけでなく、渇水調整も行えるデラックス機能円筒分水といえよう。
道路の交差部が広いため、ここに駐車すると良い。
■ 外部リンク
疏水名鑑

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