円筒分水カルテ
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赤祖父ため池の円筒分水漕(あかそふためいけのえんとうぶんすいそう)
イメージ その昔、赤祖父川沿川には、左岸14箇所、右岸20箇所もの用水の取り入れ口があり、恒常的慢性的な水不足状態に陥っていた。ひとたび干ばつとなれば、話し合いでは収まらず傷害事件(水争い)にまで発展した。
こうした状況を解決するため、昭和20年に赤祖父ため池が完成。ため池により蓄えられた水を分配するため、人の手を介さないよう、円筒分水が設置された。
設計者は遠藤清之輔。工事費16万7千円(当時)。

■名称  赤祖父ため池の円筒分水
■用水名 大川筋用水、一の用水、二の用水
■管理者 赤祖父郷土地改良区
■所在地 富山県南砺市井口
■完成年 昭和24年
■緯度経度 (調査中)
■形式 全周溢流式
■規模 内円筒3.05m 外円筒5.15m
■分配数
■鑑賞に適した時期 5月から8月中旬ごろ?
■総合 ★★★★☆
 □大きさ ★★★☆☆
 □美しさ ★★★★☆
 □迫力 ★★★☆☆
■管理人の雑感
ダムマスターあべべぇーさんからお寄せいただいた情報に基づき取材。
まんまるの内円筒から溢れ出す水はとても美しい。また、ホットケーキにも似ていてとても美味しそうだ。
近くには説明板が立てられていて、生涯学習者にはありがたい配慮がなされている。ただ、説明板に。「こうした円筒分水槽は全国的にも珍しく、富山県下では唯一の施設となっております」とある。私の知る限り(H20.6現在)では富山県内にはこの施設の他に3箇所の円筒分水があるのだが・・・。ますます、全国の円筒分水の全容解明に使命感を感じてしまった。
また、この近くには、隣合う(併走する)2つの用水路なのだが逆方向に流れているものがある。とても不思議な感じがするので、ぜひご覧いただきたい。水の貴重さ、水へのこだわりが強烈に感じられるシーンだ。
近くに記念碑があり土地改良区組合長の銅像などがある。ここに車を停めればよいだろう。
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