円筒分水カルテ
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下九沢分水池(しもくざわぶんすいち)
イメージ 相模川に水源を頼る横浜市、川崎市が、城山ダムと沼本ダムから津久井分水工を経てここへ運び、分水している。沼本ダム(昭和19年)、相模ダム(昭和22年)、城山ダム(昭和39年)とともに横浜、川崎の都市機能を支えている。ここを通った水は、飲み水などの上水道のほか工業用水にも使われている。

■名称  下九沢分水池
■用水名 (調査中)
■管理者 横浜市、川崎市
■所在地 神奈川県相模原市
■完成年 1949年(昭和24年)
■緯度経度 N35゜34'53.31''  E139゜20'06.54''
■形式 扇形分水
■規模 外円筒35m
■分配数
■鑑賞に適した時期 通年
■総合 ★★★★★
 □大きさ ★★★★★★
 □美しさ ★★★★☆
 □迫力 ★★★★★
■管理人の雑感
とにかくデカイ。
周辺には住宅が立ち並んでいるが、完成年次から考えると当時は林や田畑に囲まれていたのではあるまいか。
外円筒直径35mは日本一の大きさと思われるが、サイフォン式ではないところが唯一の減点対象だ。美観にやや劣ると厳しく採点させていただいた。徳水園はサイフォン式であるため、「サイフォン式円筒分水では日本一」は堅守している。
農業用水のような背景は存在しないのになぜ円筒分水が採用されたのかは不明である。地形状の制約から円筒分水が最も安価だったためなのか、横浜市と川崎市が仲が悪いのが原因なのか。いずれにせよ、円筒分水が流行っていた時代に造られた物件である。
神奈川県の中枢を担うとても重要な水道施設なので、フェンスも二重張りにされている。
テロや悪戯を排除するための当然の配慮といわざるを得ない。
であるので、写真の撮影は苦慮する。脚立を忘れたのでフェンスの頭越しにファインダーを覗かずに数枚撮影した。フィルムカメラだととてももったいなく真似できない、デジカメならではのトライ・アンド・エラー撮影方式だ。
近寄れないため300mm望遠でその迫力を撮影した。
付近に駐車場はない。また、重要な水道施設のためなのか見学中に警邏中のおまわりさんに2回挨拶した。
とにかく、怪しまれないことが最も重要。見学会があれば、ぜひ間近で見てみたい。
■ 外部リンク
川崎市水道局(水道施設のページ)

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